介護業界の研修方法の中にOJTがあり、全くの未経験で入った方は、その方法で仕事の流れや介護技術を学んでいくことが出来ます。
また、介護業界のOJTでは、いきなり大変な高齢者の介護を行わせる事は少ないです。
なぜなら、サービスを提供する対象はあくまで「人間」ですので、介護技術や知識の浅い未経験の職員が介護をすると「介護事故」が起こり問題に発展する事があるからです。
介護事故が起きれば、家族へ謝罪をしたり、事故が起きた経過を話す必要があります。
また、場合によっては刑事事件や民事事件にも発展することもありますので、経験の浅い職員がいきなり大変な事をやらされることは少なめです。
最初は、「見守り」「食事介助」などから始まり、徐々に洋服の着替えや口腔ケアを行う起床ケアなど段階を踏んでOJTで覚えていきます。
ですから、「介護業界で働きたいけど色々と心配だ」という方は安心して良いでしょう。
また、OJTなら常に先輩が付いていてくれるので、分からないことがあったらすぐに聞けます。
仕事の中で分からないことを放っておくと、そこから介護事故が起きる可能性もあるため、OJTではどんどん質問をしていくのがオススメです。
ちなみに研修期間については一週間、一ヶ月、三ヶ月ほどで終わるケースが多いです。
特に人手不足な介護施設では、OJTの期間も短くなってきますので、きちんとメモを取って、仕事を覚えられるように頑張っていきましょう。
そしてOJT中は、ヘルパー資格取得の研修のように、受講者の一人が高齢者役を演じて介護の練習を行うものではなく、本物の高齢者に対して介護を行うことがあるため、常に緊張感を持って仕事をする事が大切です。